本ページは健康情報提供を目的としており、診断・治療の代替ではありません。

判定区分の3つの体系

日本の健診で使われる判定区分は、主に「A〜E方式」「特定健診方式」「H/Lマーク方式」の3つの体系に分かれます。同じ検査項目でも、どの体系を採用しているかによって表示のされ方が変わります。「基準値内なのに判定が悪い理由」の背景にある基本的な考え方は健診結果の見方(総合ページ)で解説しています。本ページでは各体系の詳細を比較します。

① A〜E方式

人間ドック学会加盟施設で広く採用されている総合判定方式です。

判定一般的な意味
A異常なし
B軽度異常(心配なし・経過観察)
C要再検査・要経過観察
D要精密検査・要治療
E治療中・要継続治療

出典: 日本人間ドック学会の判定区分の一般的な考え方に基づく整理。段階の名称・区切りは施設により異なる場合があります。

② 特定健診方式

厚生労働省の特定健康診査・特定保健指導制度に基づく判定方式です。メタボリックシンドロームの該当・予備群を判定し、保健指導のレベル分けに使われます。

区分内容
情報提供生活習慣病のリスクが低い。一般的な情報提供にとどまる
動機付け支援リスクが中程度。生活習慣改善の動機付けを行う
積極的支援リスクが高い。継続的な支援プログラムの対象となる

特定健診方式は腹囲・BMIを起点に、血糖・脂質・血圧の該当項目数を組み合わせて判定します。A〜E方式のような単純な優劣の並びではなく、保健指導の必要度という別の軸で区分している点が特徴です。

出典: 厚生労働省特定健診・特定保健指導制度

③ H/Lマーク方式

個別項目ごとに、基準値からの逸脱方向を示す方式です。総合判定とは別に、検査値の一覧表に付記されることが多いマークです。

マーク意味
H(High)基準値の上限を超えている
L(Low)基準値の下限を下回っている

H/Lマークは個別の数値が基準範囲の外にあることだけを示すものです。A〜E方式や特定健診方式のような、疾病リスクや保健指導の必要度までは示していません。基準範囲をわずかに外れただけでもHやLが付くことがあるため、マークが付いていること自体が即座に治療が必要な状態を意味するとは限りません。

体系間の比較まとめ

体系対象判定の軸
A〜E方式総合判定異常の程度(軽度〜要治療)
特定健診方式総合判定保健指導の必要度
H/Lマーク方式個別項目基準範囲からの逸脱方向

結果票にどの方式が使われているかは施設によって異なり、複数の方式が併記されている場合もあります。判定区分の意味に迷う場合は、健診を実施した施設に直接確認することが最も確実です。

個別項目の基準値を確認する

ご自身の数値と基準値との関係を確認したい場合は、健診結果チェッカーをご利用ください。

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